2011年05月11日
避妊の必要が考えられる
日本の産児制限運動の提唱者に山本宣治という人がいます。彼は無産政党から国会議員になった人です。「貧乏人の子沢山」を解消するために避妊に注目したのです。子どもが多いために生活が苦しい。ここから、避妊の必要が考えられはじめました。
日本の避妊運動の提唱者だった山本は、右翼に暗殺されてしまいます。しかし、「貧乏人の子沢山」解消のための避妊という発想は、引き継がれていきます。ここで避妊というのは、一定数の子どもを産んだ後にもう子どもを作らないということを意味していました。まさに家族計画だったわけです。
3人の子持ち家族が4人目はいらないと考えたとします。4人目の子どもを産まないための避妊は、絶対的な成功率でなくてもよかったのです。コンドームは10年間使い続けると1度程度は失敗してしまいます。それで、3人の子どもが4人になっても、それほど大きな支障はなかったのです。家族計画としての避妊では、厳密な成功率は求められませんでした。
日本の避妊運動の提唱者だった山本は、右翼に暗殺されてしまいます。しかし、「貧乏人の子沢山」解消のための避妊という発想は、引き継がれていきます。ここで避妊というのは、一定数の子どもを産んだ後にもう子どもを作らないということを意味していました。まさに家族計画だったわけです。
3人の子持ち家族が4人目はいらないと考えたとします。4人目の子どもを産まないための避妊は、絶対的な成功率でなくてもよかったのです。コンドームは10年間使い続けると1度程度は失敗してしまいます。それで、3人の子どもが4人になっても、それほど大きな支障はなかったのです。家族計画としての避妊では、厳密な成功率は求められませんでした。
2011年05月11日
避妊をしていようが
翌日朝、相方といっしょに、隣の駅の近くにある病院へ行きました。
その病院を選んだ理由は、
・自宅からあまり遠くないこと
・Webサイトに「緊急避妊を扱っている」との記載があったこと
・さらに、「手遅れになる前に問い合わせをください」との一文があり、これで「よし、ここにお願いしてみよう」と決心がついたこと
などです。
診療時間は9時からでしたが、電話してみたところ「早くてもいいですよ」とのこと。8時半ごろに入れました。
ふつうの初診時と同じように、初潮の時期、生理周期、妊娠経験の有無etcを紙に書き込んで、いざ診察室へ。
普段の周期がやや不安定であること。
基礎体温が現在は間違いなく高温だけど、いつから高温だったのかが曖昧なこと。
これらを話すと、先生も「微妙だなあ…」とちょっと頭を抱えてました。
「排卵が終わってしまっているとすると、緊急避妊では着床阻害がメインになるわけです。排卵前だったら、排卵そのものを遅らす効果もあるんだけど…」
「72時間ぎりぎりだから、早めの服用よりは確実に効果が落ちます。これまでうちで緊急避妊をした人たちは、みんな24時間とか36時間とか、避妊比較的早くて、失敗例はまだ一度もないんですが…」
「副作用はほとんど出ません」
ともかく、あまり迷っている暇はありません。このとき、既に緊急避妊の(一般的な)タイムリミットである72時間が迫っていたんです。(70時間弱というところ)
中用量ピルを処方していただけることになりました。
「この方法を繰り返さないことね」
と先生には念を押されました。もちろんです!と意気込んで答えたら、看護婦さんともども苦笑してました。
その病院を選んだ理由は、
・自宅からあまり遠くないこと
・Webサイトに「緊急避妊を扱っている」との記載があったこと
・さらに、「手遅れになる前に問い合わせをください」との一文があり、これで「よし、ここにお願いしてみよう」と決心がついたこと
などです。
診療時間は9時からでしたが、電話してみたところ「早くてもいいですよ」とのこと。8時半ごろに入れました。
ふつうの初診時と同じように、初潮の時期、生理周期、妊娠経験の有無etcを紙に書き込んで、いざ診察室へ。
普段の周期がやや不安定であること。
基礎体温が現在は間違いなく高温だけど、いつから高温だったのかが曖昧なこと。
これらを話すと、先生も「微妙だなあ…」とちょっと頭を抱えてました。
「排卵が終わってしまっているとすると、緊急避妊では着床阻害がメインになるわけです。排卵前だったら、排卵そのものを遅らす効果もあるんだけど…」
「72時間ぎりぎりだから、早めの服用よりは確実に効果が落ちます。これまでうちで緊急避妊をした人たちは、みんな24時間とか36時間とか、避妊比較的早くて、失敗例はまだ一度もないんですが…」
「副作用はほとんど出ません」
ともかく、あまり迷っている暇はありません。このとき、既に緊急避妊の(一般的な)タイムリミットである72時間が迫っていたんです。(70時間弱というところ)
中用量ピルを処方していただけることになりました。
「この方法を繰り返さないことね」
と先生には念を押されました。もちろんです!と意気込んで答えたら、看護婦さんともども苦笑してました。
2011年05月11日
緊急妊娠避妊回避法
緊急避妊法は妊娠を望まないで性行為をしたにもかかわらず、妊娠の可能性が生じてしまった状態に対する避妊法です。例えばコンドームが破けたり、膣外射精のつもりが腟内で射精してしまったり(ただし膣外射精だけでは避妊法とはいえず、いつ妊娠しても不思議ではありませんが・・・)、特殊な場合として強姦(レイプ)されてしまった時などがこの避妊法を行うことになります。よく使われる方法はYuzpe法といって中用量ピルを飲む方法です。他にIUDを使用したり、子宮内膜症などに使う薬をのんだりする方法があります。どれも妊娠が確定している場合には使えません。医療機関を受診する必要があります。ただし、ピルを持っている場合はかかりつけの婦人科医に電話などで相談のうえ、服用してもよい場合はあると思われます。
1)Yuzpe法
性行為の後、72時間以内に 中用量ピル(緊急避妊の効果が確立しているのはドオルトンとプラノバールという薬)を2錠服用し、服用から12時間後にもう2錠服用する方法です。2回目の薬を忘れると効果が低くなります。他の中用量ピルでも効果は期待できるかもしれませんが、使用量や避妊成功率は不明ですのでドオルトンかプラノバールという名前の中用量ピルの使用をお勧めします。また、72時間をすぎてしまった場合でも、後に示す低用量ピルを使った方法では120時間までに1回目の薬を服用すればよいとされているので、120時間(つまり5日目)までに上記薬剤を2錠服用すれば間に合うと思われます。
約98%で妊娠を回避できます。
副作用としては吐き気や嘔吐はかなりの確率で生じます。服用して2時間以内に吐いてしまった場合には、もう一度同じ量の薬をのむ必要があります(ちょっと酷ですが)。食事と一緒に服用したり、寝る前に牛乳と一緒にのんだりすると吐き気を減らせるといわれていますが定かではありません。それでも吐くなら他の方法(ダナゾールなど)にかえたり、吐き気止めを出してもらったりした方がよいので、医療機関を受診してください。他の副作用として頭痛、めまいなどがあります。
2)低用量ピルを用いる方法
Yuzpe法と基本的には一緒ですが、服用するホルモン量が少し変わります。服用開始までの制限時間も長くなります。性行為の後、120時間以内に下記の量を服用します。1回服用したら、さらにその12時間後に同じ量の薬をのみます(厳密に12時間後でなくてもかまいません。3時間程度は遅れても支障ないとされています)。2回目の服用を忘れると効果が低くなります。
効果はYuzpe法とほぼ同等です。
副作用はYuzpe法と同じですので、Yuzpe法のところを参照してください。
使用できる
低用量ピル 薬の種類 1回量
トリキュラー21
トライディオール21
リビアン28
アンジュ28
赤褐色の錠剤(最初の6日間用) 使えません
白色の錠剤(次の5日間用) 使えません
黄色(淡黄褐色)の錠剤
(さらに次の10日間用) 4錠
リビアン28、アンジュ28では最後の7日間分(白色)も使えません。
3)子宮内避妊具(IUD)
排卵後5-7日目までに銅が添加された IUD (マルチロード)を子宮内に挿入する方法です。ただし、いつ排卵したかはわからないことが多いので、性行為後5日目までに IUD を挿入する方法が一般的です。
避妊成功率は99%と最も高いですが、性病に感染する危険性が高くなり、それが原因で不妊症や腹痛、腹膜炎が生じることがあります。なお、銅が添加されていない IUD では緊急避妊の効果があるかどうか不明ですので気をつけてください。
挿入した IUD はそのまま数年は使用できます。
4)ダナゾール(商品名ボンゾール)を用いる方法
性行為後72時間以内にダナゾール400-800mgを服用し、その服用後さらに12時間後に同じ量を服用する方法です。あまり一般的な方法ではないように感じますが、吐き気、嘔吐の副作用が1)、2)に比べると少ないので、そのような副作用が強い人には試みる価値があると思われます。
避妊成功率は97%です。
なお緊急妊娠回避法は日本ではあまり一般的ではありませんので、婦人科医であっても知らないことがあります。電話などで確認した上での受診をお勧めします。
1)Yuzpe法
性行為の後、72時間以内に 中用量ピル(緊急避妊の効果が確立しているのはドオルトンとプラノバールという薬)を2錠服用し、服用から12時間後にもう2錠服用する方法です。2回目の薬を忘れると効果が低くなります。他の中用量ピルでも効果は期待できるかもしれませんが、使用量や避妊成功率は不明ですのでドオルトンかプラノバールという名前の中用量ピルの使用をお勧めします。また、72時間をすぎてしまった場合でも、後に示す低用量ピルを使った方法では120時間までに1回目の薬を服用すればよいとされているので、120時間(つまり5日目)までに上記薬剤を2錠服用すれば間に合うと思われます。
約98%で妊娠を回避できます。
副作用としては吐き気や嘔吐はかなりの確率で生じます。服用して2時間以内に吐いてしまった場合には、もう一度同じ量の薬をのむ必要があります(ちょっと酷ですが)。食事と一緒に服用したり、寝る前に牛乳と一緒にのんだりすると吐き気を減らせるといわれていますが定かではありません。それでも吐くなら他の方法(ダナゾールなど)にかえたり、吐き気止めを出してもらったりした方がよいので、医療機関を受診してください。他の副作用として頭痛、めまいなどがあります。
2)低用量ピルを用いる方法
Yuzpe法と基本的には一緒ですが、服用するホルモン量が少し変わります。服用開始までの制限時間も長くなります。性行為の後、120時間以内に下記の量を服用します。1回服用したら、さらにその12時間後に同じ量の薬をのみます(厳密に12時間後でなくてもかまいません。3時間程度は遅れても支障ないとされています)。2回目の服用を忘れると効果が低くなります。
効果はYuzpe法とほぼ同等です。
副作用はYuzpe法と同じですので、Yuzpe法のところを参照してください。
使用できる
低用量ピル 薬の種類 1回量
トリキュラー21
トライディオール21
リビアン28
アンジュ28
赤褐色の錠剤(最初の6日間用) 使えません
白色の錠剤(次の5日間用) 使えません
黄色(淡黄褐色)の錠剤
(さらに次の10日間用) 4錠
リビアン28、アンジュ28では最後の7日間分(白色)も使えません。
3)子宮内避妊具(IUD)
排卵後5-7日目までに銅が添加された IUD (マルチロード)を子宮内に挿入する方法です。ただし、いつ排卵したかはわからないことが多いので、性行為後5日目までに IUD を挿入する方法が一般的です。
避妊成功率は99%と最も高いですが、性病に感染する危険性が高くなり、それが原因で不妊症や腹痛、腹膜炎が生じることがあります。なお、銅が添加されていない IUD では緊急避妊の効果があるかどうか不明ですので気をつけてください。
挿入した IUD はそのまま数年は使用できます。
4)ダナゾール(商品名ボンゾール)を用いる方法
性行為後72時間以内にダナゾール400-800mgを服用し、その服用後さらに12時間後に同じ量を服用する方法です。あまり一般的な方法ではないように感じますが、吐き気、嘔吐の副作用が1)、2)に比べると少ないので、そのような副作用が強い人には試みる価値があると思われます。
避妊成功率は97%です。
なお緊急妊娠回避法は日本ではあまり一般的ではありませんので、婦人科医であっても知らないことがあります。電話などで確認した上での受診をお勧めします。
2011年05月11日
一般的によく使われる避妊方法
望まない妊娠を避ける為の避妊の知識は、男性にとっても女性にとっても、必要なものです。例え、避妊方法によって避妊率が高くても、100%確実という避妊方法はありません。いくつかの組み合わせが、より確実な避妊の為には有効だと考えます。
また、避妊には数多くの方法がありますが、どのよう方法を使って避妊したとしても、強い避妊の意志が必要となります。以下の方法が、一般的によく使われる避妊方法です。
■オギノ式
安全日を算出する方法は全ての避妊方法の中で最も簡単な方法ですが、最も危険な方法でもあり、避妊効果はその他の方法ほど効果的ではありません。この方法で避妊するには、男女2人が共に努力することが必要で、そのうちの一方がいいかげんであったり、協力的でなかったりすると避妊は失敗しやすくなります。
この方法はまず排卵期を算出しなければなりません。この期間は妊娠しやすい時期なので、性交を避けたりコンドームを用いて避妊しなければいけません。安全日を算出するには、基礎体温法やカレンダー算出法等いろいろと方法があります。
■コンドーム
コンドームを用いた避妊は、比較的安全で、それでいて便利で早い方法です。若者の性行為は一般 的に言って衝動的であるため、特に現代の若者にとっては使いやすいでしょう。さらに、コンドームは副作用が少なく正確に使いさえすれば避妊できるばかりでなく、性交による女性の子宮頸癌を防止してもくれ、エイズなどの性行為感染症の予防もしてくれます。
★コンドーム使用時の注意事項
①コンドームを使用する時は、親指と人差し指で前端をつまみ、空気を押し出します。こうすることで空気中でできる気泡によりコンドームが破れてしまうのを避けます。
②コンドームを開ける時、鋭いものを使わないこと。爪や歯などを使って開けると、コンドームが傷つくことがあります。そのようにして破れたコンドームを使うと、今までの努力が一気に水の泡になってしまいます。
③コンドームはくれぐれも繰り返して使用しないこと。自分と相手の安全と健康のためにも、くれぐれも節約して繰り返し使うなどということがないように。
④途中でとれたり、破れたりきちんと使用しなかったりすると、そのことが原因で避妊に失敗することもあります。
■経口避妊薬
経口避妊薬は、1960年から女性に使われるようになり、現在では世界中の女性がこの方法で避妊をしています。「ピル」と言われているものがこれです。というのも、この避妊方法は全ての避妊方式の中で成功率がもっとも高い方法であ り、失敗率はわずか1%だからで、その失敗例というのは、服用を忘れたり、服用法を間違えたり薬自体の副作用などとなっています。
経口避妊薬は、体内のホルモンの維持を相当強いものにし、脳に現在妊娠中であると錯覚を起こさせ、そして卵胞の成熟を刺激しないことで、卵巣に成熟した卵子を作らせないようにすることによって、排卵作用を抑制させています。
又、子宮頚粘度を変化させ、精子が通 り抜 けられなくしたり、活動しにくくするために、子宮腺体にグリコーゲンの製造を減少させたり、子宮及び輸卵管の運動を変化させ、受精卵の運動を妨げています。
■避妊具
IUD、つまり、Intra Uterine Deviceの略称だが、この避妊具は、女性の子宮の中にとりつけられ、これは、生理の原則を用いた避妊方法です。避妊具の形状は数多く、材質はほとんどが柔らかいプラスチックや、銅のリングのものとなっています。自分で避妊具をとりつけるのことはできず、産婦人科の医師の検査を受けたのちに、子宮の適当な位置にとりつけてもらいます。
新しい避妊具を1つとりつければ5年は使用可能で、その後は定期的に検査を受ければそれでよく、かなり経済的な避妊方法であるといえます。そのため避妊具は性関係が単純な人や既婚者が使用するのが適当であり、きちんと使用すれば避妊成功率は99.4%にものぼります。
しかし、使用が適さない場合、感染しやすくなり、子宮炎や骨盤腔炎を引き起こしたり、生理期間の長期化による困惑等があるので注意しましょう。
■外用避妊薬(もしくは避妊溶剤)
この2種類の方式は同じもので、共に女性の膣内に挿入し、精子を殺してしまうものです。避妊薬(or避妊溶剤)の長所は、便利で早いことですが、その失敗率も相当高くなっています。その原因としては、性行為の時間が長くなると避妊溶剤の効果が消えてしまうこと、 薬が正しい位置に挿入されなかったりすることがあります。
■ホルモン注射
いわゆるホルモンを注射することが避妊薬となるということで、ホルモンを直接、腕の皮下組織の中に注入する方法です。この方式は副作用が比較的多く、注射した場所の皮膚のまわりが感染することもあり、特に注意が必要となります。
妊娠者、乳癌にかかったことのある者、肝臓病患者、膣から原因不明の出血がある者、高血圧者、糖尿病患者、月経周期不正常者、喘息あるいは、てんかん患者等々は、この避妊方法はできるだけ避けた方が良いでしょう。
■ペッサリー
ペッサリーは、俗に女性のコンドームとよばれ、プラスチック製の薄い膜状の物で、子宮頸口の上方にフタをし、子宮内への精子の進入を防ぐというものです。この種の装置はとても不便で、医者に子宮口の大きさを測ってもらい、そして自分に合ったペッサリーを選んで使用することになります。また、この方法は失敗率がかなり高いので、国内の女性にはあまり受け入れられていません。
また、避妊には数多くの方法がありますが、どのよう方法を使って避妊したとしても、強い避妊の意志が必要となります。以下の方法が、一般的によく使われる避妊方法です。
■オギノ式
安全日を算出する方法は全ての避妊方法の中で最も簡単な方法ですが、最も危険な方法でもあり、避妊効果はその他の方法ほど効果的ではありません。この方法で避妊するには、男女2人が共に努力することが必要で、そのうちの一方がいいかげんであったり、協力的でなかったりすると避妊は失敗しやすくなります。
この方法はまず排卵期を算出しなければなりません。この期間は妊娠しやすい時期なので、性交を避けたりコンドームを用いて避妊しなければいけません。安全日を算出するには、基礎体温法やカレンダー算出法等いろいろと方法があります。
■コンドーム
コンドームを用いた避妊は、比較的安全で、それでいて便利で早い方法です。若者の性行為は一般 的に言って衝動的であるため、特に現代の若者にとっては使いやすいでしょう。さらに、コンドームは副作用が少なく正確に使いさえすれば避妊できるばかりでなく、性交による女性の子宮頸癌を防止してもくれ、エイズなどの性行為感染症の予防もしてくれます。
★コンドーム使用時の注意事項
①コンドームを使用する時は、親指と人差し指で前端をつまみ、空気を押し出します。こうすることで空気中でできる気泡によりコンドームが破れてしまうのを避けます。
②コンドームを開ける時、鋭いものを使わないこと。爪や歯などを使って開けると、コンドームが傷つくことがあります。そのようにして破れたコンドームを使うと、今までの努力が一気に水の泡になってしまいます。
③コンドームはくれぐれも繰り返して使用しないこと。自分と相手の安全と健康のためにも、くれぐれも節約して繰り返し使うなどということがないように。
④途中でとれたり、破れたりきちんと使用しなかったりすると、そのことが原因で避妊に失敗することもあります。
■経口避妊薬
経口避妊薬は、1960年から女性に使われるようになり、現在では世界中の女性がこの方法で避妊をしています。「ピル」と言われているものがこれです。というのも、この避妊方法は全ての避妊方式の中で成功率がもっとも高い方法であ り、失敗率はわずか1%だからで、その失敗例というのは、服用を忘れたり、服用法を間違えたり薬自体の副作用などとなっています。
経口避妊薬は、体内のホルモンの維持を相当強いものにし、脳に現在妊娠中であると錯覚を起こさせ、そして卵胞の成熟を刺激しないことで、卵巣に成熟した卵子を作らせないようにすることによって、排卵作用を抑制させています。
又、子宮頚粘度を変化させ、精子が通 り抜 けられなくしたり、活動しにくくするために、子宮腺体にグリコーゲンの製造を減少させたり、子宮及び輸卵管の運動を変化させ、受精卵の運動を妨げています。
■避妊具
IUD、つまり、Intra Uterine Deviceの略称だが、この避妊具は、女性の子宮の中にとりつけられ、これは、生理の原則を用いた避妊方法です。避妊具の形状は数多く、材質はほとんどが柔らかいプラスチックや、銅のリングのものとなっています。自分で避妊具をとりつけるのことはできず、産婦人科の医師の検査を受けたのちに、子宮の適当な位置にとりつけてもらいます。
新しい避妊具を1つとりつければ5年は使用可能で、その後は定期的に検査を受ければそれでよく、かなり経済的な避妊方法であるといえます。そのため避妊具は性関係が単純な人や既婚者が使用するのが適当であり、きちんと使用すれば避妊成功率は99.4%にものぼります。
しかし、使用が適さない場合、感染しやすくなり、子宮炎や骨盤腔炎を引き起こしたり、生理期間の長期化による困惑等があるので注意しましょう。
■外用避妊薬(もしくは避妊溶剤)
この2種類の方式は同じもので、共に女性の膣内に挿入し、精子を殺してしまうものです。避妊薬(or避妊溶剤)の長所は、便利で早いことですが、その失敗率も相当高くなっています。その原因としては、性行為の時間が長くなると避妊溶剤の効果が消えてしまうこと、 薬が正しい位置に挿入されなかったりすることがあります。
■ホルモン注射
いわゆるホルモンを注射することが避妊薬となるということで、ホルモンを直接、腕の皮下組織の中に注入する方法です。この方式は副作用が比較的多く、注射した場所の皮膚のまわりが感染することもあり、特に注意が必要となります。
妊娠者、乳癌にかかったことのある者、肝臓病患者、膣から原因不明の出血がある者、高血圧者、糖尿病患者、月経周期不正常者、喘息あるいは、てんかん患者等々は、この避妊方法はできるだけ避けた方が良いでしょう。
■ペッサリー
ペッサリーは、俗に女性のコンドームとよばれ、プラスチック製の薄い膜状の物で、子宮頸口の上方にフタをし、子宮内への精子の進入を防ぐというものです。この種の装置はとても不便で、医者に子宮口の大きさを測ってもらい、そして自分に合ったペッサリーを選んで使用することになります。また、この方法は失敗率がかなり高いので、国内の女性にはあまり受け入れられていません。